煎茶を体験しませんか?
イトコバコ5月のお茶会は組みひもでブローチを作っていただき、煎茶を体験していただきます。京都の町家で貴重な体験をしてみませんか?
ブローチは胸につけていただくとこんな感じです。
可愛いアクセントになり、オシャレが楽しめますよ。
煎茶は小川流煎茶・早野元楽先生をお招きします。
本日、準備のため早野先生がイトコバコへお越しくださいました。ワークショップより一足早く、スタッフが煎茶体験をさせていただきました。
お湯のみに入っているのは、ほんの数滴。それを口に含んだ瞬間、まるで解き放たれたように濃厚な甘みと香りが広がりました。お茶のうまみ全てがつまっている貴重なしずく。ずっと忘れられない味になるだろうと思います。
早野先生が煎茶にまつわるお話をしてくださいました。その中で印象深かったのが『漱石と煎茶』のお話です。夏目漱石『草枕』に、お茶の一文があるとのこと。暗唱してくださいましたのでご紹介します。
茶碗を下へ置かないで、そのまま口へつけた。
濃く甘く、湯加減に出た、重い露を、
舌の先へ一しずくずつ落として味わって見るのは閑人敵意の韻事である。
普通の人は茶を飲むものと心得ているが、あれは間違いだ。
舌頭へぽたりと載せて、清いものが四方へ散れば咽喉へ下るべき液は殆どない。
ただ馥郁たる匂いが食道から胃の中へしみ渡るのみである。
小川流の煎茶を体験していただいたあとで『草枕』を読めば、漱石がどれほど文豪か理解出来るというお話でした。 漱石を読みながら、自身の体験とリンクさせてみる。面白いです。
そのほかにも大河ドラマ「軍師官兵衛」を見ていると思い当たる「茶道具」のことや、お湯のみに描かれた「カニ」の意味など、ワークショップにご参加いただければ「なるほど」というお話をお聞きいただけますよ。そして、煎茶をもっと身近に感じていただけるかも。
ご興味のある方はイトコバコへお電話、もしくはこちらからお申込みくださいね。
この機会にぜひ、小川流煎茶をご体験くださいませ。